「メンソレータム」の生みの親

2012.01.07

まだまだ見所の多い相国寺だが、一旦総門から外に出てみる。と、そこには、スタート地点、烏丸今出川で最初に見たレンガ造りの建築が連なっている。これも同志社大学の一部だ。そして見るべきは「アーモスト館」。かのヴォーリーズの手になる西洋建築なのだ。平安京ばかりが京都の歴史なのではなく、明治、大正期の京都もまた独特の舶来文化が開花した時代だったわけで、今に遺る洋館建築がそれを見事に象徴している。ウィリアム−メレル−ヴォーリーズ。

(注目サイト)
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明治三八(一九〇五)年、英語教師として滋賀県に赴任し、以後、昭和三九(一九六四)年に没するまで、近江八幡に留まり、英語教育は勿論、キリスト教の布教、出版など、わけても建築には大きな貢献をした。だが、一般によく知られているのは「近江兄弟社」を設立して、世に「メンソレータム」を送り出したことだろう。可愛いナースをデザインした塗り薬は万能薬として今も広く愛され続けているが、その生みの親がこの、建築家として名高いヴォーリーズだというのは意外に知られていない。